近鉄奈良線「ターミナルの隣」新大宮駅の成長余地 ホテルなど新施設が続々誕生「副都心」の玄関口

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臨時改札口には利用時間が「7:30~9:00 日・祝日を除く」と書かれていてそれ以外はシャッターが下りている。「ラッシュの時間帯以外はあまり通る人がいてへんからです」(須合駅長)。

実際に平日朝に訪れてみると、大和西大寺方面から電車が到着するたびに、想像以上にたくさんの通勤客が臨時改札口を出て市役所のほうへ向かって線路沿いを歩いていく。

新大宮駅 臨時改札口
下り(近鉄奈良)方面のホームにある臨時改札口。朝のラッシュ時間帯以外は閉じられている(記者撮影)
近鉄新大宮駅 臨時改札口
朝の通勤時間帯には電車が到着するたびに臨時改札口からたくさんの人が出てきて、市役所方面へ歩いていく(記者撮影)

奈良のメインストリート

駅の北のほうには奈良市立一条高校があって通学利用もある。観光面では、法華寺や海龍王寺といった奈良時代から続く寺院がある。ただし駅からは少し離れている。その分、平城宮跡歴史公園などを含めてオーバーツーリズムとは無縁の静かな散策が楽しめそうだ。

一方、新大宮駅の南では東西に「奈良のメインストリート」大宮通りが貫いている。奈良中央郵便局や市役所もこの沿道にある。南都銀行は2025年2月に本部機能と本店営業部を大宮通りの新本店ビルに移転する。

南北に流れるのは佐保川。万葉集に「うち上る佐保の川原の青柳は今は春へとなりにけるかも」(大伴坂上郎女)とうたわれ、現代の春には「桜並木が外国人観光客にも有名で、見ごろの時期になると新大宮で降りて写真を撮りに行く人も目立つ」(須合駅長)という。

奈良 大宮通り
奈良のメインストリートである大宮通り(記者撮影)
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