近鉄奈良線「ターミナルの隣」新大宮駅の成長余地 ホテルなど新施設が続々誕生「副都心」の玄関口

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

市役所のさらに西にあるのが商業施設のミ・ナーラ。飛鳥・奈良時代の長屋王の邸宅跡だったという場所に、1989年に「奈良そごう」として開店した。回転展望レストランだった円盤型の最上階が当時を物語る。

ミ・ナーラ
大宮通りに面した商業施設「ミ・ナーラ」(記者撮影)
ミ・ナーラ
かつては「奈良そごう」「イトーヨーカドー奈良店」が営業していた(記者撮影)

百貨店として営業したのは11年ほどで、その後は「イトーヨーカドー奈良店」になったが、こちらもいまは存在しない。現在はスーパーやボウリング場、ミュージアムなどが入っている。

周辺に新施設が続々

周辺は最近になって真新しい建物が増えた。市役所の南には2020年に県内最大級の会議場という「奈良県コンベンションセンター」が誕生、NHK奈良放送局も移転してきた。同年に「JWマリオット・ホテル奈良」、2024年9月には「ノボテル奈良」と国際ブランドのホテルも開業した。

奈良県コンベンションセンター マリオット奈良
2020年に開業した「奈良県コンベンションセンター」。奥に見えるのは「JWマリオット・ホテル奈良」と奈良市役所(記者撮影)
ノボテル奈良
佐保川と大宮通りが交差する場所に2024年9月に開業した「ノボテル奈良」(記者撮影)
【写真の続き】最近大変貌を遂げている奈良市役所周辺。最寄り駅である新大宮駅はシンプルな構造だが、実はなかなか見どころが多い?

須合駅長は「新大宮駅の周りには昔ながらの雰囲気が味わえる飲み屋もある。観光客の方も訪れて街全体がにぎやかになればいいなと思います」と語る。

新大宮駅は大阪難波と快速急行で約35分で結ばれる。京都、神戸の中心部へ出かけるにも直通列車が走る好立地にある。これまで宿泊需要が比較的少なかった奈良のなかで新たな観光拠点としての成長の余地がありそうだ。

この記事の画像を見る(50枚)
鉄道最前線の最新記事はX(旧ツイッター)でも配信中!フォローはこちらから
橋村 季真 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事