唯一の「電車が走らない県」徳島ご当地鉄道事情 ただし鉄道ネットワークは意外に充実している

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徳島線 特急「剣山」
吉野川沿いを走る徳島線特急「剣山」。キハ185系が活躍する数少ない特急だ(撮影:鼠入昌史)

都会に暮らしている人は、なんだって鉄道のことを「電車」と呼ぶクセがついてしまっている。別にそれは何ら間違いではなくて、実際に走っているのは電車ばかりなのだからムリもない。

一度、電車も気動車もあるような地域の人に、「つい何でも電車って言っちゃうんですよ」などと話したことがある。返ってきたのは、「この地域の人もみんな電車ですよ。気動車も関係なく」。鉄道のことをどう呼ぶか。地域ごとに結構個性がありそうな気がして、興味深いところである。

電車はないが「汽車」がある

そして、今回やってきたのは日本で唯一“電車”の存在しない県、徳島県だ。沖縄県で唯一の鉄軌道であるゆいレールを“電車”に数えるとするならば、徳島県だけが電車の走らない県ということになる。だから、徳島の人たちは、もちろん鉄道のことを電車などとは呼ばない。

聞くところによると、汽車と呼ぶことが多いのだとか。汽車といったら蒸気機関車のことをイメージする人が多いかもしれないが、徳島では気動車もひっくるめて汽車と呼ぶ、というわけだ。

【写真】どんな「汽車」が走っているのか?高松と徳島を1時間に1本ペースで走る特急「うずしお」など(6枚)
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