呼吸は誰もが無意識に行っていることですが、私は「意識して行う呼吸法」を健康法のひとつとして大変重視しています。
なぜなら、呼吸法だけが、自力で自律神経のバランスを整えることができる唯一の方法だからです。自律神経は活動的な昼間に働く「交感神経」と夜、リラックスしているときに働く「副交感神経」があります。
交感神経が優位なときは心拍数が上がり、血圧も上昇し、呼吸は浅く短くなります。一方、副交感神経が優位になると心拍数・血圧は下がり、呼吸はゆっくり長くなります。
現代人は「自律神経のバランス」が崩れがち
現代人はストレスや過労などから交感神経ばかりが優位になってしまい、バランスが崩れがちです。
自律神経のバランスが崩れると、不眠、偏頭痛、動悸・息切れ、便秘、疲れやすい、肩こり、イライラ、やる気が起きない、集中力の低下などさまざまな不調の原因となります。
そこで普段から意識して「呼吸法」を行うことで自律神経のバランスを整えることが必要なのです。その際、吸う息より吐く息が大事です。吐くときに副交感神経が働き、自律神経が整っていくのです。
本稿の最後に「歩きながらできる呼吸法」を紹介していますから、ぜひ参考にしてみてください。
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