「愛されなかった子」が大人になって抱える問題 子ども時代の影響はどのように現れるのか
子ども時代に「ありのままの自分」でいられた人
私たちは自分のことを“自らの力で人生を築いていく自立した大人”だと思っています。しかし実際には、私たちの認識、感情、行動の多くは自立したあなたというより、あなたの中にいる「内なるこども」が決めています。
「内なる子ども」とは、“人の無意識の中の核となる部分”であり、子ども時代に親など身近な人との経験を通じて刷り込まれた事柄(悪い刷り込みと良い刷り込み)の集合体のことです。
なぜ今、大人になった私たちの行動や感情が、この「内なる子ども」に影響されるのでしょうか。
私たちは誰もが、「自分の身が守られ、安心でき、快く受け入れられている」と感じられる居場所を必要としています。
子どものころに自宅がそのような場所であったら、それに越したことはありません。親から受け入れられ、愛されていると感じている子どもは、「温かい家庭」という居場所を持つことができます。その温かい家庭は“ありのままの自分でいられる場所”で、その子が大人になってからも、いつでも優しく迎え入れてもらえる「心の拠りどころ」になっていきます。
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