誰にでもある「3つの人格」認識すると変わる事 人間関係がうまくいかない人に共通する問題

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落ち込む女性
人間関係に影響を及ぼす「内なる子ども」とはなんでしょうか(写真:PIXTA)
子ども時代の親子関係や身近な人とのネガティブな刷り込みからつくられた、「内なる子ども」。多くの場合、人間関係のトラブルは、この「内なる子ども」同士の争いで引き起こされると言います。
本稿では「内なる子ども」を含める3つの人格を認識することで人間関係などを解決できる点について、心理療法士として長い経験を持つシュテファニー・シュタール氏の『「本当の自分」がわかる心理学』より一部抜粋・編集して紹介します。

心の中は複数の人格部分で構成されている

人間関係は、誰にとっても大きな悩みです。そのため、私たちは「人間関係の悩みが一番やっかいだ」と感じたり、「あの人の行動や感情は理解しがたい」と感じたりして、自分自身のことも他者のことも「人の心理はよくわからない」と結論づけてしまいがちです。

でも実際には、人の心はそれほど複雑にはできていません。

簡単にいうと、人の心はいくつかの人格部分で構成されています。1つは子どもの人格である「子どもの自分」、もう1つは大人の人格の「大人の自分」。このうち、人間関係でトラブルを引き起こす要因となるのは、「子どもの自分」です。

「子どもの自分」とは、子どものころにつくられた心の奥に潜む無意識の部分です。親など、身近な人とのコミュニケーションで生じた感情によって、独自の人格が作られています。

たとえば、願った通りに愛されなかった痛みや1人ぼっちになった時の不安な気持ち、悲しみや怒りなどのマイナスの感情。そして、一緒にいるだけで楽しかった幸せな気持ちや、愛情、喜びなどのプラスの感情も格納されています。心理学では、この人格部分を「内なる子ども」と呼びます。

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