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「愛されなかった子」が大人になって抱える問題 子ども時代の影響はどのように現れるのか

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他者や特定の行動に依存するような人たちは、「自分の心の中に拠りどころを持っていない人は、外の世界でも拠りどころを見つけることはできない」ということを気づいていません。

このように、遺伝的要素だけでなく、子ども時代に刷り込まれた事柄も、私たちの性格と自己価値観にとても大きな影響を与えます。

ネガティブな刷り込みが大きな影響を及ぼす

心理学では、その影響を受けた人格部分を「内なる子ども」と呼んでいます。子ども時代の経験のほとんどは、顕在意識ではなく無意識(潜在意識)の中に保存されていて、そこには、子ども時代に感じた不安や心配、苦しみなどのネガティブな刷り込み、さらに、あらゆるポジティブな刷り込みも存在しています。

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ただ、ポジティブな刷り込みよりもネガティブな刷り込みの方が、大人になってから大きな影響を及ぼします。なぜなら、子ども時代に受けた侮辱や傷を二度と味わうことがないように、「内なる子ども」がいろいろな対策をとるようになるからです。

これ以上傷つかないようにしようとする「内なる子ども」のこうした対策は、「怒り」になったり、「拒絶」になったりして、人間関係のトラブルの種になります。

また、「内なる子ども」は、子ども時代に満たされなかった「守ってもらいたい」「認めてもらいたい」といった願望を、大人になってから満たそうとするようになります。

子どものころの不安と渇望は、大人になってからも無意識下で作用しているのです。そして、その影響力は私たちが思っているよりもずっと大きく、無意識が私たちの経験と行動の80%〜90%を操っているということは、科学的にも証明されています。

無意識はまさに絶大な力を持つ心の裁判所のようなもの。だからこそ、子ども時代をどう過ごしたか、どのような経験をしてきたかが、「今の自分」にとって大きな影響力を持つことになるのです。

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