調査で判明「幸せを感じている60代」に共通する事 「お金があれば幸せ」というわけではなかった

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お金があれば幸せ、というわけではないようです(写真:Luce/PIXTA)
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2024年に新NISAがスタートすることもあって、金融業界ではそろって「老後の安心な生活のために資産形成をしよう」と大合唱になっています。でも、本当に資産がないと安心な生活ができないのでしょうか。「もちろんお金があったほうがいいに決まっている」という声が聞こえてくるように思いますが、その一方で「お金があったからといって幸せとは言えない」といった指摘もありそうです。

フィンウェル研究所では、毎年「60代6000人の声」と題してアンケート調査をしています。この世代のことを知ることが、現役の人たちにとっての将来を読み解くカギになるかもしれません。60代の生活満足度に関する声を拾ってみると、お金と生活の満足度のちょっと不思議な関係が見えてきます。

自分の生活の満足度を考えてみよう

まずは「生活の満足度」に関する簡単なアンケートをご紹介しますので、やってみてください。下記の5つについて、皆さんが感じる満足度を5段階で評価してください。具体的には、「満足している」は5点、「どちらかといえば満足している」は4点、「どちらともいえない」は3点、「どちらかといえば満足していない」は2点、そして「満足していない」は1点です。

① 生活全般の満足度
② 健康水準の満足度
③ 仕事・やりがいの満足度
④ 人間関係の満足度
⑤ 資産水準の満足度

さて皆さんはそれぞれに何点をつけますか?

フィンウェル研究所では60代だけを対象にしていますが、それは退職後の生活の満足度を考えるためです。60代の読者の方は、これから紹介する平均値や分析の結果、と自分の数値を比べてみるのもいいでしょう。また、50代の方であれば、60代になるまでに満足度を高めるためには、何が重要なのかを見極めるのに役立つかもしれません。

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