新NISAで選ぶべき投資信託は「アレ」1本でいい タイミングを見きわめるのはプロでも不可能

「老後2000万円問題」に相当する資産形成は可能
――今回の新NISAについてどう評価していますか。
私は当初の期待以上のものになったと評価している。
期待以上、という理由は2つある。1つ目は、非課税保有の限度額がつみたてNISAの800万円から、つみたて投資枠・成長投資枠の併用で1800万円へと大幅に拡大したことだ。年間投資額も、つみたてNISAの40万円から、つみたてと成長の両枠で360万円まで、特に成長投資枠は240万円まで一括入金できる。
岸田文雄首相は「資産所得倍増計画」と言っていたので、当初はつみたてNISAの枠が倍増すれば上々くらいに思っていたが、その予想をはるかに上回った。富裕層はともかく、一般の人々なら、それこそ“老後2000万円問題”に相当するだけの資産形成は可能だし、iDeCo(個人型確定拠出年金)も併せれば、平均的な家計の老後対策はあらかた解決するだろう。
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