北野武新作「首」、プロが見た驚きの感想【前編】 本日公開、「キャスティングには成功」したが…
黒澤明から「お墨付き」をいただいていた作品だった
『アウトレイジ最終章』以来、6年ぶりとなる北野武監督の新作『首』は、諸般の事情で、難産の末の「価値ある失敗作」とならざるをえなかった。
構想からなんと30年、宣伝文によると、かの黒澤明から「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」との「お墨付き」をいただいたという本編。
本能寺の変をめぐるこの新作時代劇(『座頭市』から20年ぶりとなる)は、実は2年前の2021年10月にはクランクアップしていた。
それが、今年5月のカンヌ国際映画祭でのプレミア上映にぎりぎり間に合うまで完成が遅れたのは、編集過程での製作会社KADOKAWAと北野サイドとの関係のこじれが作用していたようだ。


















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