「コンサル志望でも将来が不安」悩む学生の問題点 会社や業界の成長と個人の成長は別問題だ

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会社や社会の成長や将来性と、自分個人の成長や将来性は別物です。

逆に言うと、入った会社によって個人の成長や将来性が決まってしまうようでは、流れに流されているだけの状態であり、個人として本当に成長しているとは言えないのです。

BKさんは「何かよいところはないか」と問いますが、「よい」の定義は結局のところ個々人によって違います。

自分が何を目指していて、何を学びたくて、どんな職業人としての成長を図るのか。そしてどんな人生を歩みたいのか。

そういった人生観や職業観に基づいて初めて「よい」か否かの判断が本来くだせるものです。

そのプロセスを経ずに、またはそういった考えを持たずに、「その業界はどうだ」とか、「あの会社は」と考えたところであまり意味はありません。

ましてやBKさんの場合は最初に入る会社選びですから、一般的な話に流されるのではなく、自分のキャリアのファーストステップとして、そして職業人として土台作りのために今何をして何を学ぶべきか、などを考え、慎重に判断したほうがよいでしょう。

個々人としての成長は、一般論では語れないのです。

大企業といってもさまざま

話は逸れますが、頂戴した相談を拝見するに、BKさんは物事を一般化もしくは単純化しすぎているのかもしれません。

「日系の大企業」といってもさまざまですし、「銀行」と一口に言ってもその形態やカルチャー、そこにおける職種は非常に多岐にわたります。

また、「外資の経営コンサルもリストラしている」という点ですが、たしかに海外ではそうですが、実は日本においては足元もむしろ採用の積極化が継続していたりします。

間接的な情報や一般論で語るよりは、キチンと物事を細分化したり、生の情報を得る必要があるのかもしれません。

話を戻しますが、個々人の成長や人生とはまさに「自分事」なのですから、そこには一般的な回答や手法ではなく、自分自身に合った固有解が求められます。

したがって、BKさんは「どこによい会社があるか」を考えるのではなく、自分自身の人生観や職業観を考えたほうがよいのではないでしょうか。

そのうえで、キャリアの最初のステップとしてどんな業界や職種、会社がよいか、を考えたほうがよいでしょう。

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