上場企業で社内賞・昇進も退職、38歳で再入社の訳 上場企業から婚活ベンチャーへ…得た学びとは

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青木雅敬さん
クリーク・アンド・リバー社のマーケティンググループで、シニアプロデューサーとして働く青木雅敬さん(39歳)。一度会社を去り、再入社した経験を持ちます(写真:梅谷秀司)
社員が会社を辞めるのは、なんらかの理由があるからだ。給料かもしれないし、人間関係かもしれないし、自身のキャリアを考えた結果かもしれない。ライフイベントに合わせた結果かもしれないし、その背景には人それぞれの事情がある。
しかし、中には「一度去った会社に戻ってくる人」もいる。「出戻り転職」と呼ばれる行動だが、本連載ではこの「出戻り転職」にフォーカスを当てたい。一度辞めたのに「戻りたい」と思える会社はそれだけ働く人にとって魅力的だと考えられるし、そこから「社員と会社の良好な関係性」を紐解けると考えられるからだ。

ひょんな経緯でC&R社に入社

今回、話を聞いたのは、株式会社クリーク・アンド・リバー(以下、C&R社)のマーケティンググループでシニアプロデューサーとして働く青木雅敬さん(39歳)。

C&R社は、クリエイティブ人材専門の人材紹介・人材派遣を中心に、映像・ゲーム・Web・広告出版・建築・ファッションなど、多方面の領域にビジネスを展開する企業だ。現在、青木さんは、自社内の各事業部やグループ会社、さらにはクライアントに関する業務など、社内外を問わず、マーケティングを支援するポジションにいる。

マーケターとして経歴を重ねてきたと思いきや、もともとはWebディレクターで、C&R社に入社したのもひょんな経緯だった。

「大学は外国語学部なのですが、在学中にWebディレクターになりたいと思うようになり、卒業後、専門学校でWebデザインを学びました。専門学校卒業後は、大手広告代理店の子会社である制作スタジオに新卒社員として入社。Webディレクターのアシスタントとして、WebサイトやWeb広告の制作進行などを担当していました。

その後、フリーランスを経て、2011年8月に某グルメ系Webメディア運営会社に就職。でも、そこで体調を崩してしまって……。そんなときに、転職サイトを通じてC&R社に出会ったんです」

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