引く手あまたな彼が「年収より重視」した2つの事 IT業界で豊富な経験を持つ41歳転職強者の選択

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転職経験豊富で「引く手あまた」な彼が、出戻り転職を決めた理由は「年収より重視した2つのポイント」がありました(写真:Yagi-Studio/GettyImages)
人手不足が深刻化して久しく、「いい人材」との出会いは年々難しくなっている。そんななか、注目を集め始めているのが「出戻り転職」だ。会社の良い部分も悪い部分も知っている彼らがもし戻ってきてくれたなら、会社を動かす存在になる可能性がある。
この連載では実際に出戻った人と、受け入れた企業、それぞれに話を聞き、「出戻り転職」の可能性を探っていく。
今回話を聞くのは、複数の転職の選択肢があるなか、明確な気持ちで過去に在籍した1社に出戻りすることを選んだ人物だ。

転職経験豊富な41歳男性が「出戻り」した理由

「お役に立てるかわかりませんが、今日はよろしくお願いします」

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低姿勢かつ、朴訥とした口調でそう言ったのは、庄子佑さん(41歳)。「弥生会計」などで知られる弥生株式会社にて、プロモーションチームのマネジメントを務めている人物。1年の期間をおいて、同社に出戻り転職した経験を持っている。

IT業界歴の長い庄子さんは転職回数が多く、複数社を経験しているため、まずは簡単に経歴を記載する。

【略歴】
1社目:A社(建築関係/半年間在籍)
2社目:B社(雑誌などを取り扱う広告代理店/3年半在籍)
3社目:C社(デジタルマーケティング企業/1年半在籍)
4社目:D社(Eコマース業界大手企業/6年在籍)
5社目:弥生株式会社(2年半在籍)プロモーション責任者
6社目:E社(人材業界/1年在籍)新規事業部門
7社目:弥生株式会社(現在)現職

広告代理店への入社をきっかけに、雑誌やインターネットを中心に、マーケティング・プロモーション・新規事業開発など、商品の販売数増加や売り上げを拡大するための仕組みづくりに繋がる仕事を幅広く経験してきた。そんな彼が入社した当時の弥生は、販売チャネルを従来の家電量販店の店頭に加えて、デジタルマーケティングを活用したチャネルに拡大、注力しようとしているさなかだった。

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