新卒入社も「10カ月」で退社、28歳彼女が戻った訳 元バレエダンサーの人事、転職で気付いたこと

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キュービック阿南さん
株式会社キュービックで人事として働く阿南美咲さん。インターンを経て新卒入社した同社を、一度退社していると言います。それまでの人生を含めて、お話を伺いました(写真:谷川真紀子)
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社員が会社を辞めるのは、なんらかの理由があるからだ。給料かもしれないし、人間関係かもしれないし、自身のキャリアを考えた結果かもしれない。ライフイベントに合わせた結果かもしれないし、その背景には人それぞれの事情がある。
しかし、中には「一度去った会社に戻ってくる人」もいる。「出戻り転職」と呼ばれる行動だが、本連載ではこの「出戻り転職」にフォーカスを当てたい。一度辞めたのに「戻りたい」と思える会社はそれだけ働く人にとって魅力的だと考えられるし、そこから「社員と会社の良好な関係性」を紐解けると考えられるからだ。

株式会社キュービックは、デジタルメディア事業やデジタル集客支援事業を中心とした創業17年の企業だ。ヒト起点のマーケティングとデザインを強みに複数のビジネスを展開していて、新規事業インキュベーションにも注力している。

なかでも特長的なのは、創業当初から学生インターン雇用に積極的に取り組んでおり、現在も従業員数300名のうち約3分の1近くのインターン生が在籍していることだ。働き方に対する取り組みも評価されており、Great Place To Work® Institute Japan主催「日本における『働きがいのある会社』ランキング」をはじめ、複数受賞している。

今回はそんなキュービックで人事として働く阿南美咲さん(28歳)に話を聞いた。

インターン生はビジネスを共創する仲間

本取材に重要となる要素のため、同社のインターン雇用に関してさらに補足したい。

学生インターン採用は、本採用(新卒採用)に繋げることを目的としている企業も少なくないが、キュービックではビジネスを共創する仲間として長期インターン生を採用している。

また、初めてオフィスワークを経験するインターン生も多いため、中には受け入れ側である社員がマネジメントや育成を負担に感じるケースもある。今回話を聞いた阿南さんは、人事として長期インターン生の、採用・育成・定着の取り組みを行うことがミッションだ。

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