30歳エンジニアの場合
ゲーム業界でWebエンジニアとして働く三島和宏さん(30歳/仮名)は、8カ月の期間を経て、2020年冬に、もともと在籍していたA社に戻った。
私立の文系学部を卒業し、ITシステム販売企業に経理職として入社。その後、スクール通いを通じてエンジニアとなり、約2年おきのペースで転職してきた、「自他共に認めるジョブホッパー」である。
A社に入ったのは2019年のこと。新しくリリースされるゲームの開発に関わり、年収は650万円となかなかの額だったが、2020年春頃に退職することになる。
「辞めた理由は主に2つ。1つは、自分にばかり難しい業務が割り振られたこと。同じチームの人にあまり仕事ができない人が多くて……和やかな社風なのでそういう人が詰められたりすることはないんですが、結果的に周囲の社員の負担が多くなってしまうんです。僕も、まさにそのひとりでした。
もう1つは、コロナ禍で忙しくなったこと。ゲーム業界は、結果的にコロナの恩恵を受けた業界です。上ももちろん言葉にしたりはしないけど、かき入れ時と判断したのか、どんどん施策を打ったんです。でも、コロナ禍なのもあってか採用は増えず、現場の負担は増えていきました」
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