新NISAとiDeCo、どう違う?どう使い分ける? 同じ非課税でもこれだけ異なる両者の仕組み

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パソコンの画面を見ながら考える女性
新NISAはいつでも引き出せるが、iDeCoは何歳から?(写真:Ran&Ran / PIXTA)
2024年1月からいよいよ「新NISA(少額投資非課税制度)」がスタートする。株や投資信託で儲かっても、1人生涯1800万円までは無税という、まさに大盤振る舞いの新制度だ。
週刊東洋経済10月21日号では『新NISA革命』を特集。新NISAの仕組み、ネット証券の選び方、6000本ある投信からプロがお薦めの7本など、資産運用の現場で今何が起きているか、その最前線を追った。
週刊東洋経済 2023年10/21号(新NISA革命)[雑誌]
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同じ非課税でも、「NISA(少額投資非課税制度)」もあれば、「iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)」もある。つい混同しやすい両者にはどんな違いがあるのだろうか。

iDeCoは「公的に認められた個人年金」。国民年金(基礎年金)や厚生年金に上乗せできる私的年金だ。

加入者は国民年金や厚生年金に上乗せして、自分で掛け金を拠出し、積み立てで運用する。iDeCoの年金は原則60歳から受け取ることができる。加入するためには、20歳以上65歳未満で、国民年金に加入している必要がある。働き方を問わず、ほとんどの人が加入できるようになった。

iDeCoは公的年金の薄い自営業なら月6.8万円まで可

掛け金の上限は職業によって異なる。会社員であれば、勤務先のDC(企業型確定拠出年金)などの有無によって、月1万2000〜2万3000円。自営業者やフリーランスなら6万8000円、専業主婦(夫)は2万3000円となっている。

一方、新NISAは18歳以上なら誰でも積み立て、引き出しが利用でき、職業などの制約もない。

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