「育休→タイで1カ月半子育て」した僕が驚いた事 タイは「子どもファースト」の国だった

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
育休を取って、パートナーの親が暮らすタイで1カ月間子育てに専念した筆者が気づいた日本との違いとは?(写真:筆者撮影)

2022年の男性の育児休業取得率は47.5%(経団連調べ)となり、2021年の29.3%を大きく上回り過去最高を記録。筆者は35歳ですが、僕の周りでも社内外含めて育休を取得する男性が増えてきていると感じています。一方で、期間については、数カ月にわたって育休を取得する方はまだまだ少なく、数日取得するにとどまっている印象を受けています。

そのような環境下で、僕自身に子どもが誕生したので、1カ月半にわたる育休を取得し、日本ではなく、タイで子育てをしてまいりました。

タイで育休を取ることになったワケ

やはり、育休は権利とはいえど、取得にあたっては、会社の周りの目も気になります。それが、海外となると尚更です。僕自身、会社員の傍ら、これまで世界中を旅してきて、世界の子育てに興味があったこともありますが、それだけでタイへ行こうと決められたわけではありません。

実は妻の親がタイで8年ほど働いており、まだ孫の顔も見せられていなかったので、そういった偶然が重なり、妻の親の家(つまり考え方次第では妻の実家)で育休を取ることに決めました。

期間は、今年3月末から5月中旬までの約1カ月半。子どもの予防接種のスケジュールを踏まえ、日本をずっと離れていても問題のない期間、渡航することにしました。タイ到着時点で、子どもは生後3カ月半でした。

と、心では育休取得を決めたものの、当初は不安しかありませんでした。何より不安に感じたことは、「すべての仕事を誰かに引き継がないといけない」ということ。これまでの有休取得でも、一時的に誰かに引き継ぐことはありましたが、その仕事を完全に引き継いで”手放す”ことはありません。

しかし、育休の場合、すべての仕事を手放す必要があります。それは当たり前のことなのですが、自分が直面した時に「育休から戻ってきた時に、自分が不要とされているのではないか」という不安に襲われました。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事