IBMを辞めた彼女が「医師」の道に導かれたきっかけ 教員を目指すも「三度目の正直」で見つけた天職

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社会人経験などを経て医師になった杉原正子さん(写真:筆者撮影)
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会社員を辞め、新たな道へ進んだ人たちにインタビューをしている連載「脱会社員の選択」。第14回となる今回は、東京・自由が丘でクリニックを開業している精神科医、杉原正子さんにお話を伺いました。
杉原さんは日本IBM(以下、IBM)のシステムエンジニア(以下、SE)として5年半勤務。退職後、大学院で学びながら私立高校の非常勤講師を経験し、それから医師を目指しています。そのような「回り道医師」だからこそ思うこと、実践していることについて聞きました。

IBMで学んだ「人脈づくり」

医師になるには高校卒業後、大学の医学部で学び、国家試験合格を目指すのが一般的だろう。だが、いったん社会人になってから医学部に入り直し、医師にキャリアチェンジする人も少なからずいる。

杉原さんも、そんな一人。

高校卒業後は、早稲田大学教育学部理学科で数学を専攻。新卒でIBMにSEとして就職した。

入社式で、当時社長だった椎名武雄氏が、IBMでは「人脈づくり」を重視した教育を徹底的に行うと話していたことを印象深く覚えている。実際、入社後1年半は研修センターと現場実習を3週間ずつ交代で経験したが、どちらにおいても、その都度、さまざまな社員やお客さんとつながり人脈が広がった。

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