「イルカの難病」に挑んだチームが見つけた新事実 高齢化が進む飼育動物、「健康維持」が課題に

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イルカの共同研究を行うメンバー。左から鈴木氏、植田氏、西山氏(写真:西山氏提供)
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人間の高齢社会は急速に進行している問題だが、動物の高齢化も悩ましい社会問題だ。医学の発展とともにわかることがある一方、人間や動物にもいまだ解明されていないことも多い。

例えば、イルカ。加齢とともに腎臓を悪くすることが多いが、その原因はわかっていなかった。

そんななか、イルカの生態を研究する関係者がチームを発足。およそ5年の歳月を費やして、今年4月、イルカに発症する腎臓疾患の原因を発見した。彼らが“イルカバカ”とでもいうほどの愛と情熱を注いで向き合ってきた日々に迫る。

人と同じ、イルカも高齢化社会が課題

沖縄本島の北西部にある「沖縄美ら海水族館」。ジンベエザメの世界長期保育記録や、ナンヨウマンタの複数飼育と繁殖に世界で初めて成功するなど、複数の世界記録を持つ施設だ。ここに日本一長生きする看板イルカ、ミナミバンドウイルカのオキちゃんが暮らしている。

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