日本人と外国人「Z世代求職者」給料より大事なこと 学生680人の調査でわかった10年前との大きな変化
これらの結果を踏まえて、採用担当者にとって重要な点をおさらいしたい。
日本のZ世代の求職者は、他の先進国の同世代と同じ価値観を共有するようになってきている。これは驚くべきことではない。多くの研究が、異なる国の年齢層は、同じ国や文化の異なる年齢層よりも多くの類似点を示すことが多いことを示している。
日本企業はどう変わらないといけないか
日本の企業にとってこれは、以前のように日本で新卒者を採用できないことを意味する。これは確かに多くの企業にとって課題である。かつての企業は、長期的なキャリアの見通し、終身雇用、高い給与を持つ新卒者の採用を競っていた。
ところが今後は、優秀な人材を雇用し、確保するために、魅力的な雇用主にならなければならない。雇用主の選択は、働きやすい職場環境、企業の価値観、家族への配慮、海外で働く機会といった要素に基づくことが多くなるだろう。キャリアの選択肢や出世は若い求職者にとって重要ではなくなっている。
企業は採用プロセスを変え、より強いファミリー志向を示し、協力的で快適な職場環境を作る必要がある。これには、フレックスタイムやリモートワークの選択肢を増やすことも含まれる。また、製品ブランディングだけでなく、雇用者ブランディングに注力することも求められるだろう。
いいニュースもある。データが示すように、日本は外国人留学生にとって魅力的な就職先となりつつある。30%が日本での就職を希望し、42%近くが日本で働くことを想像している。このような学生を採用することは、日本企業に新たな課題をもたらすだろうが、日本の労働力不足と戦うための適切な一歩となるかもしれない。
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