日本人と外国人「Z世代求職者」給料より大事なこと 学生680人の調査でわかった10年前との大きな変化
日本の人口が減少する中、企業にとって日本人、外国人にかかわらず優秀な人材を必要なだけ確保することは非常に難しくなっており、今後より困難になることが予想されている。日本経営の研究者であり、大学で教鞭を取る私は日本企業のトップや人材担当者とこの課題についてよく議論をするが、実際問題、今の学生たちは就職においてどんなことを重要視しているのか。
求職者が求めているものに「変化」
そこで、東京を拠点に人材採用コンサルタントおよびリクルーターとして活動するアンソニー・ブリック氏と協力して、在日本の大学の国際課程に在籍している学生680人を対象に調査を実施したところ、現在の求職者が求めていることが、10年前と大きく変わっている結果となった。本稿ではこの調査に基づいて、企業がより「魅力的な就職先」になるためにできることを提示したい。
今回の調査の対象者の内訳は、日本人280人、外国人留学生400人で、全員が英語を話せる。また、今後2年以内に卒業し、就職活動を予定している。
今回、調査は主に3つのことを調べるために行った。
1. 将来の就職先やキャリアを決める際、何を重視するか
2. 将来の就職先についてどういう心配があるか
3. 上記について、日本人学生と外国人留学生で違いはあるのか
まず、キャリア選択について重視する点について聞いたところ、大変興味深い結果が出てきた。
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