日本人と外国人「Z世代求職者」給料より大事なこと 学生680人の調査でわかった10年前との大きな変化

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私が教え始めた20年以上前は、給与とキャリアの展望が企業を選ぶ際に最も重要な要素だったが、これは劇的に変化した。図にあるように、「ワークライフバランス」が最も高いスコアとなっている。この傾向は外国人留学生だけでなく、日本人学生でも強い。

給与と福利厚生は依然として重要な要素だが、外国人留学生、日本人学生とも2位にとどまっている。 そのほかの重要な要素としては、自分のアイデンティティに合った興味深い仕事と、フレンドリーな同僚が挙げられている。また、フレキシブルな勤務地やスケジュールもかなり高いスコアとなっている。

日本人と外国人の回答に差がほぼない

一方で、「出世」は重視しない傾向もわかった。「チームを率いることができる」「早く昇進できること」「会社や組織の地位や評判」など、一世代前は重視された要素が、2023年の日本では重視されなくなってきている。

もう1つの興味深い事実は、日本人と外国人の回答における差がほとんどないことである。唯一、日本人と外国人の間で有意な差が見られるのは、「海外で働けるかどうか」という質問である。日本人学生は、海外で働ける企業への関心が非常に高い。これは、国際プログラムで英語を流暢に話す学生だけがインタビューを受けているという事実によって説明することができる。

次に学生たちがキャリアについてどのような点を心配しているかを調査した。

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