すべての血管に沿うようにして全身に張り巡らされている自律神経ですが、その働きを目で見ることはできませんし、血液の流れを止めたり、心臓の動きを止めるのが不可能なように、自分の意思で動かすこともできません。
自律神経は、私たちが遊んでいてもうたた寝していても、気温が上がれば自動的に副交感神経を働かせて発汗を促すなど、命に関わる体の重要な機能を24時間無休で、意思とは無関係なレベルでコントロールしています。
腸内環境は自分で整えられる
では、自律神経と密接な関係にある腸はどうでしょうか。
腸の活動の司令塔は自律神経ですが、食事によって腸内環境を整えることができたり、外的刺激によって蠕動運動(うんちを肛門へ送りだすためのポンプのような働き)を促したりもできます。
自律神経と腸は互いに作用しあう関係ですから、腸内環境がよくなれば、自律神経の総合力が上がり、高いレベルで働かせることができるようになります。
腸内環境をよくするためには、食物繊維が欠かせません。食生活への意識を少しだけ高めて、食物繊維の摂取量を増やす生活を心がけましょう。
食物繊維は野菜、果物、納豆、切り干し大根、もち麦や大麦、抹茶など身近な食材からとることができますが、もし、食材を揃える時間がなかったり、食事の準備そのものがストレスとなるくらいなら、そこは自分を甘やかし、食物繊維のサプリメントを活用しましょう。腸にストレスは大敵です。
また、善玉菌のエサとなる乳酸菌をとることも腸内環境の改善に必須。ヨーグルト、納豆、キムチなどの発酵食品をいつもの食事に1品加える心がけがあるといいでしょう。
ヨーグルトは、同じメーカーのヨーグルトを食べ続けるよりも時々メーカーを変えたり、夜に食べるとより効果的です。
今より腸にやさしい生活を。これで自律神経の働きも変わってきます。
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