50歳すぎたら…「3つのワクチン」打つべき順番 咳止めは1カ月、抗生剤も解熱剤も欠品続く現状
というわけでやはり、感染を回避したいならワクチンが有効、というか人類の武器はそれしかない。新しいコロナワクチンやインフルエンザワクチンがもうすぐ接種開始となるし、帯状疱疹ワクチンの公費助成も始まっている。
では、どれから打ったらいいのか?
コロナ、インフル、帯状疱疹のお勧めスケジュール
私が自信を持ってお勧めする接種スケジュールなら、2回の受診で、コロナ、インフル、帯状疱疹の3つのワクチンがすべて済む。
【受診①】
不活化の帯状疱疹予防ワクチン1回目+コロナとインフルワクチンの同時接種
【受診②】2カ月後
不活化の帯状疱疹予防ワクチン2回目 (+コロナとインフルワクチンの同時接種※)
※受診①でコロナやインフルワクチンを打たなかったら、受診②の際にいっぺんに打てばいいし、コロナとインフルを①と②に分けて打ってもいい。
ワクチンには、生きた病原体そのものが入っている生ワクチンと、そうでない不活化ワクチンの2種類がある。ワクチン接種間隔の基本的ルールは、「生ワクチン同士は28日間隔」とされている一方で、「不活化ワクチン同士や、不活化ワクチンと生ワクチンでは、接種間隔を空ける必要はないし、同じ日に接種することも可能」となっている。
ただ、そうした医学的理由に基づく間隔のほかに、行政手続きとして接種間隔を空けることが求められるものもある。コロナワクチンがそれだ。予防接種法における臨時接種として実施されている特殊性がある。
現状ではできないが、科学的にはコロナワクチンも他のワクチンとの同日接種は可能。アメリカやイギリス、カナダでは、コロナワクチンと他のワクチンの同日接種には制限を設けておらず、日本も制限をなくす方向で議論が進んでいる。同日でない場合は、他のワクチンと2週間の間隔を空けることが求められている。また、任意接種であるインフルや帯状疱疹予防ワクチンは、そもそも接種間隔について法律の制限を受けない。
【2023年9月28日14時25分追記】初出時からワクチンの同日接種の記述について一部文言を修正しました。
特に帯状疱疹は、このところ発症する人が増え、ワクチンへの関心が高まっているようだ。だがまだその恐ろしさを知らない人も多い。
今日もちょっと薬に詳しい知人に、「もし帯状疱疹になったらすぐ『ゾビラックス』などの薬をもらえば、ワクチンは打たなくても平気でしょ?」と聞かれた。私は、すぐさま「それは甘く見すぎですねぇ」と即答した。
とにかく帯状疱疹にやられた人は皆が皆、「ワクチンを打っておけばよかった」と後悔する。
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