帯状疱疹が問題なのは「後遺症痛」だけじゃない訳 心臓病や脳卒中のリスクも、ワクチンで予防を

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帯状疱疹ワクチンを接種したほうがいいのでしょうか、専門家が解説します(写真:ryanking999/PIXTA)

外来診療で、「帯状疱疹ワクチンは打っておいたほうがいいですか」と質問されることが増えた。さまざまなメディアでの宣伝が増えているからだろう。

このように聞かれると、私は「接種を強くお勧めします。私も打っています」と答えることにしている。なぜ、私が帯状疱疹ワクチンを推奨するのか。本稿で解説したい。

ストレスや疲労をきっかけに発症

まずは、帯状疱疹の説明からだ。

帯状疱疹は水痘ウイルスによって引き起こされる。幼少期に水痘(水ぼうそう)にかかると、通常は1週間程度で治癒するが、その後も微量の水痘ウイルスが体内で生き残り、神経の中に潜伏する。加齢とともに免疫力が低下すると、ストレスや疲労、風邪などささいな病気などをきっかけにウイルスが増殖し、帯状疱疹を発症する。

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