最悪の結末を避けられるだけでも、部下にとって上司はありがたいものです。外圧から守ってくれたとき、部下は初めて上司を信頼します。
とはいっても潰れかかっている部下は、
休ませろ
ぐらいにしか考えてないかもしれませんが……。
なぜ日本語が通じない…?
時々、いませんか?
こちらが一生懸命説明しているのに、いつも見当違いなことばかり言う、そんな上司……。こういう上司に当たると、
おかしい、なぜ同じ日本人同士なのに、
日本語が通じないのだ……。
と自分の言語能力を疑うものです。
外資系のできる上司は、たとえ言語が違っていても、相手の話を理解するまで、とても執念深いのです。
なんせ、目標達成能力は部署でピカイチ、それがゆえに出世して管理職になれたのです。自分が門外漢のことであっても質問があれば、粘着に説明を求めます。
食いついたら離さない、スッポン野郎です。
私もミーティングで上司に2時間ぐらい質問攻めに遭ったときは、最後のほうは酸欠になりました。
しかし、このように最初の段階でコミュニケーションコストを払うことは、その後に軌道修正があった場合の時間のロスを最小化します。最初に時間をかけて部下の話をきちんと聞き、状況を把握し、理解し、三手先まで考えてくれるのがスッポン上司のいいところです。
決して部下を会議室に詰めたいわけではないはず……です……。
ムチャぶりする上司はクソ上司ではありますが、できる上司のムチャぶりは、ひと味違います。というのも、できる上司は自分の手駒である部下の能力を正確に把握しているからです。
できる上司は、会社として部署に与えられた目標達成に必要な能力は何か、そしてその与えられた目標に付加価値を加えるために、部下にどんな能力をつけさせるかをつねに考えています。
部署に付加価値がついたとき、上司の評価は高まります。そのため、外資系のできる上司は部下の育成にも力を入れます。
放っておけば、育つだろうといった適当なことはしません。現在の部下の能力を把握し、部下がそこから120%の能力を発揮できるよう、ムチャぶりすることによって、ちょっとキツめのストレッチをさせるのです。
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