「学歴低い女性望む」中年婚活男性が知らない真実 世代で大きく異なる大学進学率で認識にズレ

拡大
縮小

40代の男性にとっては、彼らが大学に進学した当時の統計情報から、一般的な印象として「女性は男性より学歴が低くて当たり前、しかも4年制大卒は男性でも半数いないのだから、まあ高学歴だ。女性の4年制大卒なんてものすごく高学歴だ」になると思います。

しかし、アラサー女性にとっては「4年制大卒なんて男性の半分以上。私たちだって半数弱はいるから、まあ普通かな?」というイメージです。これが20歳の女性ともなると、「4年制大卒男性なんて珍しくもない。むしろ高卒男性のほうが少ないし」となります。

つまり、若い世代ではもはや、男女ともに珍しくもなんともなくなった4年制大学卒が、中高年にとっては「高学歴で、ある程度はリスペクトされる学歴かも」という感覚があり、学歴に対する価値観がかみ合わないのです。

したがって「下方婚」を希望する男性が、若い女性との結婚を希望すればするほど、学歴でリードできるお相手は統計的に見つかりにくい、ということになります。アラフォー男性においては、ある程度高学歴なはずの学歴も、アラサー女性から見れば「普通」と見られる可能性が高いために、リード要件になりにくいことは覚えておきたいところです。

先の表からもわかるように、学歴的にも下方婚を目指す男性は、同世代か上の世代の女性を目指したほうが、リスペクトされる確率が高くなる、ということになります。

親が「下方婚が当たり前」と考えるケースも

アラサーくらいで子どもを持つとすると、30代の方のご両親は60代、40代の方のご両親は70代です。婚活男性本人が下方婚を希望していなくても、その両親がそうではないケースも出てきます。

60代以上の親世代は、男女の学歴格差が2割を超えた時代の男女であり、さらに4年制大学卒など、男性でも約3割、女性などは2割もいない時代のため、「男性から見て下方婚が当たり前」と、なるわけです。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT