結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は、最近目にした婚活で20代女性ばかりを狙ってセクハラをする50代男性の実態と彼らの考え方を分析します。
結婚が前提なのだから触って何が悪い
婚活でセクハラをする男性がいます。信じられないかもしれませんが、たまにある話なんです。例えばデートで行ったレストランで女性の隣に座って足をくっつけたり、膝や太ももを触ったりする、タクシー内でも足をくっつけて座ってしまう。
当社の女性会員とお見合いをした、他社会員のある男性は、インフルエンザとコロナが流行っているさなかに、1回目のデートで「マスク取って、お顔を見せて」と、自分の顔を近づけてしつこく迫り、女性からは「蛇男(へびお)」と呼ばれ、敬遠されていました。その女性いわく「蛇みたいにベタベタ、ネチネチと触ってきて気持ちが悪いんです」。
当然、女性から「婚活でセクハラをされた」と聞いたら、他社会員の男性に対してはお相手が所属する結婚相談所を通して厳重注意をしています。
「これはお見合いです。お相手の女性は恋人ではありません。セクハラは絶対にやめてください」と何度も厳しく注意してもらいますが一向に聞かず、「結婚を前提としているんだから触ってなぜ悪い」という言葉が返ってきたこともあります。セクハラをしているという認識がまるでないんですね。
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