就活を終え、志望企業に入社し初めて手にする「初任給」の水準が、この10年でどう変化したかご存じだろうか。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2022年の大卒初任給の平均は通勤手当込みで22万8500円。10年前、2012年の平均は19万9600円だったが、当時の調査では通勤手当が除かれていたことを加味すると、この10年で大幅に増えたとは言いがたい。
一方、昨今の相次ぐ物価上昇に就活生たちはシビアになっている。
2024年卒の就活生のうち、企業選びにおいて「初任給引き上げを意識する」と答えた人は7割超(ディスコ「学生モニター調査 3月1日時点の就職活動調査」)。初任給をどう設定するかは、企業の採用活動において重要なファクターのひとつとなっていると言えるだろう。
2012年の大卒初任給と比べてみると
そんな中、ほかの企業に先駆けて初任給を増額してきた企業はいったいどこか。
本記事では『就職四季報 総合版』とその公式デジタルサービス「シキホー!Mine」の調査結果から50社抽出した。『就職四季報2024年版』調査で回答のあった2022年4月の大卒初任給と10年前2012年4月の大卒初任給を比較し、成長率が大きい企業をリスト化している。
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