四谷大塚「盗撮事件」を受け中受塾それぞれの対応 子どもをどう守る?首都圏大手4塾に聞いた防止策
大手中学受験塾「四谷大塚」の男性講師(24)が、業務中に複数の女児を盗撮し、警視庁に逮捕された。現在検討されている、子どもとかかわる職業に就く際に性犯罪歴がないことの証明を求める仕組み「日本版DBS」でも、塾などは義務化の対象外になる見込みとなっており、不安の声が広がっている。塾側は今後、どのような防止策を講じていくのか。四谷大塚を含む首都圏の大手中学受験塾4社に聞いた。
首都圏大手4大塾を全て直撃した
四谷大塚は13日にホームページ(HP)上で、男性講師による女児への盗撮行為と、動画を十数人と共有していた事実を公表した。講師は解雇されたが、その後、警視庁が都迷惑防止条例違反の疑いなどで逮捕したことが19日、報じられた。
四谷大塚はAERAdot.の取材に対し、まずは今回の不祥事への対応として、被害児童らが専門の精神科医によるカウンセリングを受けられる体制を整える方針を明らかにした。
また、被害児童や保護者のプライバシーにかかわるなどの観点から、保護者説明会は行わないとし、事件が起きた校舎に通う全生徒の保護者に書簡で説明するなどの対応を取ると説明した。
今後の対策については、「再発防止につきましては、警察にも御指導を仰ぎ、再発防止の体制を構築してまいります」と回答。17日にはHP上で、全校舎の教室に、スマホなどの電子機器から授業の様子を確認できる「ライブモニタリングシステム」を導入することを公表。導入までの3カ月間は授業を2人体制で行うとした。