今ではさまざまな冷凍食品メーカーから発売され、食卓でもおなじみの存在となった冷凍うどんですが、その始まりは今から約50年前にさかのぼります。
初めて登場したのは1974年(昭和49年)、テーブルマークの前身となる加ト吉から発売された、冷凍うどんの王道「さぬきうどん」です。当時はチルド(冷蔵)めんが主流で冷凍めんには馴染みがなく、価格も割高。また、さぬきうどん自体も全国的に無名であったため、一旦は販売中止に追い込まれます。
しかしその後、研究開発を再スタートさせ、1988年頃からの“さぬきうどんブーム”も相まって、消費を家庭に拡大することに成功、売り上げが急増しました。
近年はさぬきうどんだけでなく、細めんの稲庭風うどんや、塩分や糖質がカットされた商品、食感をやわらかくした商品など、消費者のニーズにあわせてバリエーションも豊かになってきています。
冷凍うどんがこれほどの人気者になった理由は、何よりも本場のさぬきうどんのおいしさを家庭で手軽に味わえること。これが、一番の躍進ポイントだと筆者は考えます。
さらには冷凍食品のメリットとして長期保存ができ、いつでも気軽に食べられること。電子レンジでも解凍できるため、調理も簡単で省エネにもつながること。主食としてさまざまな味付けにアレンジしやすく、現在では価格的にリーズナブルな点などが高評価を得ている理由だと考えます。
秘密は「ゆでたてを急速凍結」
冷凍うどんは、つるつる、もちもちの食感と、強いコシが格別です。初めて食べたとき、そのおいしさに驚いたという人も多いのではないでしょうか。
おいしさの秘密は、ゆで加減と急速凍結(冷凍)にあります。
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