初任給が高いからといって喜んではいけない

就活の際にチェックすべき給料の指標は?

入社後の給料の状況を知るには『就職四季報総合版』の「昇給率」が参考になります。30歳賃金が初任給に比べてどれだけ上昇したのかを示しています。

海運大手の商船三井や宅配便首位のヤマト運輸のように昇給率が200%を超す企業がある一方で、110%程度の企業もあります。30歳となって責任のある仕事を任されていても、給料は新人とあまり変わらないという企業もあるのです。

ただ、昇給率だけを見ていても十分とは言えません。初任給が低ければ、30歳賃金が世間並みになっただけで、昇給率はかなり高くなってしまいます。

先述の商船三井の初任給は21万1000円、ヤマト運輸の初任給は20万9200円と、両社とも上場企業平均を上回っています。こうした場合は素直に昇給率の高さを喜んでいいでしょう。

さらに就職四季報では25歳と35歳賃金も掲載しているので、賃金の推移を確認することができます。

給与を検証するときは、絶対額と昇給率、そして同業他社との比較が重要になります。

年収は業界ごとに大きな格差がある

給与に関連してチェックするべき箇所は平均年収です。平均年齢とともに掲載されています。

多少、年収が低くても、年齢が若いならば仕方ありませんが、年齢が高いのに年収が低いとなると問題があると言わざるを得ません。また、初任給が高くても、平均年収が低いならばその理由を確認するべきです。

平均年収は業界ごとに格差があります。年収の多い上位5業界は上から総合商社、コンサル、メガバンク、生保・損保、放送・全国紙・出版です総合商社の40歳平均年収は1200万円です。その詳細は、最新版!「40歳年収が高い会社」トップ300をご覧ください。

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