睡眠「22~2時はゴールデンタイム」信じる人の誤解 成長ホルモンの分泌は時間で決まるわけではない

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でも、繰り返しますが、今となっては、これはウソ。残業で遅くなった帰り道に22時を迎えてがっかりし、心が折れてしまう人を生み出す――このようなウソはもはや悪質です。

ただし、深い睡眠を得るために、十分な時間が必要というのは事実です。短時間しか眠れない場合や、こま切れの睡眠になってしまう場合は、成長ホルモンが少なくなります。また、睡眠の質が低く、連続して眠り続けられない場合も同様です。

ここでも、正しい知識の重要性が浮き彫りになりました。大事なのは寝る時間帯ではないのだ、ということはぜひ、覚えておいてください。

メンタルを安定させるセロトニン

より直接的にメンタルを安定させてくれる自信ホルモンが、セロトニンです。セロトニンには脳の活動を活発にする働きや、精神を安定させて幸福感を与える働きがあります。そのため、別名“幸せホルモン”と呼ばれることも。

分泌のきっかけは、日光を浴びること。しかし、セロトニンの大敵は、日常的に受けるストレスです。ストレスによりセロトニンの分泌量が低下し、働きが弱まってしまいます。セロトニンの分泌が低下すると、物事に対するやる気や意欲が低下したり、うつや不眠症を引き起こすリスクが高まったりするほか、不安が強くなったり、イライラしたりすることが知られています。

セロトニンの分泌は10代がピークで、加齢により減少。残念ながら、年を重ねるというのは、それだけストレスの影響を受けやすくなるということなのです。

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