「さらば詰め込み教育」子どもが変わる凄い授業 「人生100年時代」を生き抜く新しい教育3本柱

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大学入試も大きく動いています。2020年度から始まった大学入試改革の一環で、21年からセンター試験に変わって大学入学共通テストがスタートしました。テストの内容も変化し、分析的な問題が増えています。大学の個別試験も落とすためのペーパーテストから、総合型選抜や学校選抜を取り入れる大学が増えてきました。

私自身は、大学入試改革が思ったより早い変化だったことに驚いています。これからは、就活に近い形になっていくのではないでしょうか。大学入試が変わることで、高校の教育も変わってくると思います。

成功体験は忘れて、失敗から学ぶ

私は50代で校長職から教育コンサルタントへライフ・シフトしましたが、うまくいったことよりも苦労したことのほうが役に立っています。失敗すれば「こうすればよかったのかな」と分析し、仮説を立てることができるからです。逆に成功体験にこだわっていると、行動や考え方が劣化してしまいます。

職人や芸術家のようにひとつのことを極める職業は別ですが、人生100年時代に同じことを一生続けるのは無理があると思います。

『16歳からのライフ・シフト』の特設サイトはこちら(画像をクリックするとジャンプします)

転職はまさに人生のリセットボタン。私は30代のころ、仕事150%で突っ走りましたが、今考えてもサステイナブルな働き方ではありませんでした。さすがに自分を俯瞰して、このままではもたないと危機を感じました。仕事に行き詰まったら、今自分の引き受けている仕事が持続可能なのか、先があるのかなど考えてみることも必要です。

今働いている人も、自分の時間を仕事に100%投入するのではなく、80%くらいにとどめた方がいいのではないでしょうか。余裕を持たせて、人と会ったり本を読んだりする時間を作りましょう。長生きの人生を謳歌するために、アンテナを張って新しい事に目を向ける余裕が大事だと思います。

石川 一郎 カリキュラムアドバイザー/21世紀型教育機構理事

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いしかわ いちろう / Ichiro Ishikawa

1962年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会学科地理歴史専修卒業。暁星国際学園、ロサンゼルスインターナショナルスクールなどで教鞭を執る。前かえつ有明中・高等学校校長。著書に、『2020年の大学入試問題』(講談社現代新書)、『2020年からの教師問題』(KKベストセラーズ/ベスト新書)などがある。

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