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AI時代の中学受験で親が持つべき新たな視点 偏差値以外からも考えるべき中高一貫校選び

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激動の時代の学校選び。子どもの力を伸ばすために重要な視点とは?

学校の黒板とミニチュアの机
(写真:花咲かずなり / PIXTA)

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AI時代に求められる子どもの能力とは? それをつかむために親は何をすべきで、何をすべきではないのか。『週刊東洋経済』11月4日号では「AI時代の子育ての教科書」を特集。悩める子育て世代に、最新かつ最強の子育てガイドをお届けする。
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AIの進化やVUCA(将来の予測が困難な状況を示す造語)をめぐる議論が活発だ。そんな激変の時代において、わが子にどのような力を身に付けさせればよいのか。不安になり、とくに将来の学校選びに悩む保護者も多いだろう。

「どのような学校がいいか」はその子の個性によって異なるとしかいえない。私は教育ライターとして、1000人以上の教育関係者に話を聞いてきた。保護者からは「うちの子にはどんな学校がいいんでしょうか?」と質問されることも少なくない。

しかし、私がその人の子どものことを知らない以上、「この学校に入っておけば間違いありません!」といった期待された明快な答えを出せず、申し訳ない気持ちになる。

保護者は「情報過多」

とくに首都圏で中学受験を検討している保護者は、「情報不足」ではなく、「情報過多」の状態にあるのではないか。情報を集めることは決して悪いことではないが、そこに「絶対解」はない。教育の情報収集をするうえで大事にしてほしいのは、「正解探し」ではなく、子どもと共に家庭で「正解をつくり出していくこと」である。

この前提を押さえたうえで、学校を見る視点はいくつかある。

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