家庭内でのコミュニケーションと訓練でAI時代を乗り切ろう。
脳科学が進展し、脳は10代の後半もしくは20代前半まで成長し続けることがわかってきた。
高校生ぐらいまでは、理性をつかさどる脳の機能は感情の機能に比べて未発達な状態である。気に食わないことがあるとすぐにカッとなったり、泣き出したりするのはそのためだ。
しつけの機会と捉え、すぐに叱るのがよいか、後で子どもが落ち着いてから話をするのがよいか。
脳科学的に正しいのは後者だ。子どもが感情的になっているときは、左脳の働きである論理的に考える能力がストップするため、理路整然と叱っても理解できない。
まずは「嫌だったんだね」と共感し、受け入れる。落ち着いたら論理的に説明してやる。これは「コネクト&リダイレクト」という、脳科学を踏まえた親子間コミュニケーションのテクニックだ。
脳も繰り返し練習することで発達
甘やかしているとみる親もいるかもしれない。しかし、鉛筆の持ち方も何度も練習が必要なのと同じで、脳も繰り返し練習することにより発達していく。親がなだめてやるのは、子どもと一緒に感情を落ち着かせる練習をしていると理解するとよい。
また親が悩むのは、子どもがすべきことをしないときだろう。最近注目されている心理学の自己決定論では、次のようなステップで対話するとよいとされる。
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