不安な子に「大丈夫」と言ってはいけない納得理由 その一言が子どもに悪影響を及ぼす

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「大丈夫! あなたならできるよ!」という声かけ、一見問題ないように思えますが……(写真:yosan/PIXTA)
我が子が失敗したり、がっかりした様子を見せたりしている時に、子育てにおいてつい親が言いがちな一言「大丈夫だよ」。一見、良い言葉がけに思えるが、小児科医・医学博士・公認心理師である、成田奈緒子氏と、臨床心理士・公認心理師である上岡勇二氏によれば、これは子どもの脳に悪影響を与え、自信を奪う言葉であるという。なぜ、悪影響を及ぼすのか。かわりに、どのような一言を投げかければよいのか。『その「一言」が子どもの脳をダメにする』を上梓したお2人について語ってもらった。

「大丈夫!」って本当に大丈夫?

【事例】
×「大丈夫! あなたならできる」
〇「あのときのようにやれば、うまくいくかもね」
「大丈夫」って言葉を信じたのに!
ハルカ(小3)

もうすぐピアノの発表会を控えているハルカ。難しい曲に挑戦することもあり、「失敗しないかな?」といつも以上に不安に思っています。「大丈夫! ハルカならできるよ」と母親は背中を押しました。

そうして迎えた発表会。途中で間違えてパニックになり、演奏が続けられなくなってしまいました。泣きじゃくるハルカを必死で慰める母親。しかし、「お母さん、大丈夫って言ったのに。噓つき!」と部屋に閉じこもってしまいました。

その翌日から、ハルカは不登校になってしまいました。

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