今や文系・理系の枠を超え、誰もがSTEAMをたしなむ時代だ。
STEAM(スティーム)とは、科学、技術、工学、芸術/リベラルアーツ、数学のそれぞれの頭文字を取った言葉だ。
当初は理系人材を増やすための教育「STEM(ステム)」として米国で始まったが、技術とアートの融合による創造力や人間らしい感情が不可欠との観点から「A」を中心に据えた「STEAM」が生まれ、世界中に広がった。
単純に理系を育てるためではなく、「ワクワクする気持ち」を起点に、「知る(インプット)」と「創る(アウトプット)」を循環させる教育の手法だ。
その過程で子どもたちはおのずと実践的な学びや科目の枠を超えた横断的な学びを経験し、多様な考え方に触れる。
失敗を前向きに捉える
その結果、数学や科学リテラシーはもちろん、創造力や表現力、論理的思考力、対話力、俯瞰する力などが養われるという。試行錯誤の繰り返しで失敗を前向きに捉え、挑戦に向かう意欲も生まれるだろう。
もはや文系・理系という枠組みはなく、誰もがSTEAMをたしなみとして身に付ける時代になったといえる。科学技術は誰にとっても無縁ではないからだ。
インターネットで何でもすぐに検索できる現代は、知識の暗記より情報の正確性を判断する力が求められる。プログラミングもコンピューターと対話するための素養だといえる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら