歯を磨くように「勉強する習慣」持つ子の凄い工夫 脳の仕組みを知れば、ラクに習慣化できる

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いつもやっていることを一気に変えることで、心機一転、新しい習慣のリズムに乗っていけるのではないか。いやいや、今やっていないことを急にやるのは難しい。やはり、少しずつ慣らしていかないとできないのではないか。

「一気派」と「ちょっとずつ派」 、一体どちらがより効果的なのでしょうか。

この問いに脳の仕組みから答えれば、新しい習慣を身につけようとするときは、ちょっとずつ習慣を変えていくのが理にかなっているといえます。

実際、習慣を変えるプログラムなどでは「ちょっとずつ派」のアプローチをすることが効果的であると確認されています。

そもそも、習慣とは、自分の強い意志で行動しようとしなくても、ある一定の状況に置かれると自然としてしまう行動のことです。

たとえば、朝起きたら迷うことなく洗面所に行って歯を磨き始める。そうやって意識することなく行動することを、習慣というわけです。そして、何かを習慣化するということは、そうした自然な行動のパターンを脳に焼き付けるということになります。

ではどうやって、脳にそのパターンを焼き付けることができるのか?それはズバリ、何度も同じような状況で同じような行動をとることしかなし得ません。

繰り返し同じような体験をしていくことで、同じようなニューロンの回路が何度も何度も活性化されて、強固で通りのよいニューロン回路が出来上がってきます。そうした強いニューロン回路ができることで、また同じような体験が起きたときに、あれこれと考えることなく、これまでと同じような行動をすることができるのです。

朝起きて何も考えずに、洗面所に行き、歯を磨くような習慣ができるためには、繰り返しのトレーニングが必要なのです。

脳が一番効率的に学べる瞬間とは?

子どもの脳のメカニズムについて、もう一つ重要な事実を解説しておきましょう。それは、脳は間違えたときに、最も効率的に学べるようにできているということです。

これは昔から経験則的にも語り継がれてきた考え方ですが、近年の脳科学の成果からも再確認されています。

それだけに、間違えた瞬間をうまく活かしながら勉強させてあげることが、効率的な学習への近道となります。

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