知らずに「わが子の脳の発達を妨げる親」の悪習慣 必要なのは日々の「サーブ&リターン」
子育て分野の科学研究は日々進んでいます。これまで個人の体験や感想だけを根拠に「絶対に正しい」 「効果的だ」 と言われてきた子育ての中にも、 どうやらそうではない 「ダメ子育て」があるということが、最新の研究結果からわかってきました。
しかし、残念ながら、そうした最新の科学の成果のすべてが、素早く子育てや教育の現場に伝えられて、実践されているわけではありません。
そこで、『「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと』の著者、アメリカのスタンフォード大学・オンラインハイスクールで校長を務める星友啓氏が、最新科学が明かした家庭でも簡単に実践できる子育て法を厳選して紹介します。今回のテーマは脳科学的に正しい子育て。子どもの脳に悪影響を及ぼすダメ習慣から、子どもの脳を育てるためのシンプルなメソッドまでご紹介します。
極度のストレスを避けることが非常に重要
生まれてから5歳までの時期が子どもの脳の成長に最も大事な時期の一つです。この時期に子どもの脳の発達をサポートするために最も重要なのが、ストレスをかけすぎないこと。
小さな子どもの脳は、人間のDNAの設計図に従って、基礎的な脳の機能をどんどん発達させていきます。しかし、長期的に恐怖や不安などの、極度のストレスをかけると、脳の自然な発達が妨げられてしまいます。
極度のストレスは、大人の脳にとっても悪影響を及ぼし、集中力や記憶力の低下につながることが知られています。そのため、特に小さな子どもの脳の発達には、極度のストレスを避けることが非常に重要です。
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