慶應野球部「勝てるチーム」に変えた監督の手腕 「常勝リーダーのコミュニケーション」の共通点

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私はコミュニケーションの研究家やコーチをしていますが、そもそも、コンプレックスが強く、話すのが苦手でした。

だからこそ、必死で、学術書をひもといたり、アメリカで研究をして学んだわけですが、もともと上手だったら、どうしたら上達するかなどと考えることはなかったでしょう。

「自分は下手だ」と自信がない人の気持ちがよくわかるし、上達法の言語化・メソッド化にも人一倍こだわってきました。

優れたリーダーほど「伝え方」に人一倍こだわる訳

「現役時代に選手としての実績がない私は『言葉』ばかり考えています」と仙台育英高校の須江監督は著書『伝わる言葉。失敗から学んだ言葉たち』の中で語っていますが、まさに、自信や実績がないからこそ「伝え方」に人一倍こだわるというのが優れたリーダーの特徴です。

そして、謙虚に、貪欲に学び続ける

森林監督は、民間企業でサラリーマンを経験したあと、指導者の道を志し、筑波大学大学院でコーチングを学んだのち、ひたすらに現場でコーチとしての実績を積みました。

栗山監督も古典や多くの本を読みあさり、学びを続けています

「学びには終わりはなく、学び続けなければ成長はない」(『栗山ノート』より)というように、「今のやり方でいい」「このままでいい」という慢心をつねに戒めていると言います。

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