「伝え方」において、ネガティブワードの連発は得策とは言えません。ネガティブな言葉は、とくに人の記憶に残りやすいからです。
「ネガティブワード」は「別の言葉」に置き換えが常道
とりわけ危機管理のシチュエーションにおいては、負の感情を引き起こしやすい「ネガティブワード」はなるべく使わず、「別の言葉」に置き換えていくのが常道です。
今回、山下氏は
など、「憶測」「忖度」などといったネガティブワードを連発しました。
そもそも、裁判にもなり、認められている事実を「憶測に基づく一方的な批判」と糾弾したり、「性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたいこと」と表現していることにも違和感があります。
この、「……とすれば」といった条件付き話法は、「もし、傷つけたのだとすれば(すまない)」「迷惑をかけてしまったのだとすれば(申し訳ない)」といったように、「非を完全に認めない」「言い訳がましい」として、危機管理の場面では要注意の言葉です。
こうして、山下氏は「不必要なネガティブワードだらけのコミュニケーション」という「4つめの伝え方の悪手」を犯してしまったのです。
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