"7つの悪手"「山下達郎氏の伝え方」失敗の典型だ 大炎上は必然「危機管理の失敗事例」に学ぶ教訓

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【5】言い訳三昧

今回の山下氏の発言は、多くが言い訳に聞こえてしまいました。

「松尾氏と私は直接何も話をしておりませんし、私が社長に対して契約を終了するよう促したわけでもありません。そもそも彼とは長い間会っておりません。年にメールが数通という関係です」
「私自身がそれについて知っていることが何もない以上、コメントを出しようがありません。自分はあくまで一作曲家、楽曲の提供者であります」


「知らないし、関係ない」というニュアンスに、「私には責任がない」という姿勢が透けて見えてしまったのです。

「5つめの悪手」である「言い訳がましい」は、とくに危機管理においては絶対的な禁じ手でした。

「不必要」で「冗長な情報」が山盛り

【6】「いらない情報」がてんこ盛り

ラジオ番組での放談スタイルだったからなのか、まったく関係のない話も多数盛り込まれていました。

たとえば、

「ですから正直残念なのは、たとえば素晴らしいグループだったSMAPの皆さんが解散することになったり、最近ではキンプリが分裂してしまったり、あんなに才能を感じるユニットもどうしてと疑問に思います。私には何もわかりませんけれど、とっても残念です。願わくば、みんなが仲良く連帯して素晴らしい活動を続けていってほしいと思うのは私だけではないはずです」


 なぜ突然、この話をするのかと頭の中に「???」がたくさん浮かぶ場面も少なくありませんでした。

自分のこだわりとジャニーさんへの賛辞にあふれた内容は、とんでもなくKY(空気読まない)でした。

空気を読んだり、時流におもねることは断固拒否と言いそうな山下さんらしいスタイルなのかもしれませんが、この場面で、長々と語るべき内容ではなかったように感じます。

「不必要で冗長な情報が山盛り」というのが「6つめの悪手」です。

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