一方、日常生活の中にも、代謝を悪くする習慣がある。気温の上昇と共に、水分補給の機会が増えるが、飲み過ぎると体内を冷やして代謝が落ちやすくなるという。温かい飲み物でも、体内に入ると身体を冷やす作用が働くそうで、飲み過ぎは良くない。
「1日のトイレ回数4~5回が、水分のほどよく取れている目安です。トイレ回数が多い人は、飲み過ぎといえます。特に女性は、水分を取り過ぎると腎臓などに悪影響を及ぼすため、注意が必要です。熱中症に注意しながら、ほどよい水分補給を心掛けましょう」(同)
右肩上がりの姿勢だと、食欲が抑えきれない!?
さらに、中には自律神経や肝などの働きに関係なく、食欲が増してしまう人もいる。そこには、姿勢の問題が潜むという。正面を向いてまっすぐ立ったときに、右肩が上がっている人はご用心。
「右肩が常に上がっている人は、胃が引っ張られることで、十二指腸とつながる胃の出口の幽門(ゆうもん)が開きやすいのです。胃に入った食べ物が十二指腸に流れやすくなるため、胃がすぐに空っぽになって、食欲を強く感じやすくなります」(同)
鏡などで姿勢をチェック! 重いカバンを左腕や肩で持っていると、右肩は上がりがち。しかし、右腕や右肩で重いカバンを持っている人も、持ち上げようとする力が働くことで、右肩が上がっていることがある。
いずれにしても、右肩が上がっているようならば、意識して正常な位置へ。もちろん、ツボ押しや肩の位置を正しても、強い食欲を感じる人はいるだろう。
もしダイエットに支障が生じるときには、別の問題を考える必要がある。
「骨格が歪んでいると、その歪み具合によって、上半身が太りやすい、あるいは、下半身が太りやすいなどの症状が現われます。また、ダイエット後に何度もリバウンドを繰り返しているような人は、骨格以外の体内のバランスが崩れていることも考えられます。もしダイエットが上手くいかないときには、一度、専門家に相談してみると良いでしょう」と福辻院長はアドバイスする。
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