やせた → 上司が優しくなった?! 幸せへの一歩は、外見磨きから
4年ぶりにお会いした経済評論家の勝間和代さん(45)は、見違えるように丸かった。体形のことではない。柔らかい笑顔に、穏やかな声。とりまく空気が、丸かった。
4年前の取材テーマは、iPhone活用術だった。
「電車を待っている数分でも、メールチェックすべし」「自転車通勤の時間もムダにせず、英会話アプリで学ぶべし」
機関銃のような勝間節は、メモをとるだけで精いっぱいだった。が、今回は様子が違う。
「こんにちは。暑いですね」「部屋が少し暗いですかね。電気、つけましょうか」
声も、空気も丸い。何があったんですか? 勝間さん。
「見た目が変わったせいでしょうか。最近、周囲に溶け込めている気がするんですよ」
男性陣が急に優しく…
もともと見た目を気にするタイプではなかった。会社員時代は化粧もそこそこ。洋服は「着やすければいい」と思っていた。
当時、見た目の重要性を教えられる機会があった。知人に、美人弁護士がいた。日中は、常に日傘をさす。お化粧もバッチリ。理由を聞くと、こう答えた。
「キレイな方が、仕事もらえるから」
美人ゆえにお金が稼げる。なるほど、世の中には「美人」という職業もあるのか。新たな発見だったが、当時はまだ会社員。仕事には困っておらず、まねるには至らなかった。
独立後も、見た目にこだわることはなかった。著書を出し、人前に出る機会が増えても、考えは変わらず。その間に体重は増え、9号の服が入らなくなった。テレビ番組のダイエット企画から、声がかかった。
「なるほど。痩せることが、仕事になるのか」