マルエツ168円アイスはなぜ売れるのか?

ハーゲンダッツより濃厚な新製品も!

マルエツのPBアイス「プレモ」が密かに売れている
景気回復を実感しにくい中で進む、消費税増税や相次ぐ値上げ……。日々の買い物でその影響を感じる消費者の間で、低価格商品の存在感は高まるばかりだ。最近はただ安いというだけでなく、価格の数倍の価値を感じるような高品質な商品も続々と登場している。今、特に売れているコスパ最強商品とは? 主婦でもある筆者がそのヒットの要因に迫る。

 

夏はまだ先だが、今の時期でも気温がグンと上がる日などはアイスが無性に恋しくなる。

みなさんは、「Premo(プレモ)」というアイスをご存じだろうか。スーパー「マルエツ」のPB(プライベートブランド)「maruetsu365」(以下、365)の商品だ。定番4種(バニラ、チョコ、イチゴ、抹茶)と、季節限定2種を展開している。

おそらく認知度はあまり高くない。マルエツは、マルエツプチ61店舗とリンコス4店舗を含め279店舗(2015年3月26日現在)を展開しているが、首都圏が中心で全国区ではないからだ。しかも、大々的な広告宣伝をしないPBである。実際、「365」のどら焼きをよく買う筆者も、日々の買い物をマルエツプチに頼る筆者の母も、このアイスの存在に気付いていなかった。

だが、これが一部のファンにはたまらない、知る人ぞ知る絶品アイスなのだそう。

売れ数では某有名アイスを超える

「プレモ」は、「自分のためのご褒美アイス」をテーマとした高級路線のアイスだ。2014年4月に発売したところ出足から好調で、1日1店舗あたりの売れ数では目標のおよそ2倍売れた(1週間集計)。

あるネット記事で限定の「チーズ&ラフランス」が絶賛された際には売り上げが前週に比べ245%増となり、全国から問い合わせが集中。これを受け、店舗がない地域でも購入できる仕組みを検討中だという。現在、店頭での売れ数は、「高級アイスで比較すると、『ハーゲンダッツ』には及ばないが、某有名ナショナルブランドを超えている」(広報担当の加納香代子部長)とのことだ。特にマルエツプチでの売れ行きがよいという。

好評につき、今年の4月10日には、ファンのニーズに応え、さらなる高級仕様の「プレミアムプレモ」(バニラ、プリン)も満を持して発売。詳細は後述するが、バニラについては、なんと乳脂肪分量がハーゲンダッツよりも多くリッチな味わいが楽しめる。

次ページなぜ女性にうけるのか?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ドラの視点
  • 精神医療を問う
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT