1フレーバーにつき商品化まで5~6回社内で試食を行うが、試食してジャッジするのはすべて女性。「上の人間や男性の意見は、全部無視!」(商品開発担当の村岡伸彦部長)を貫いてきた。
すべて網羅したくなる、季節限定フレーバー
今年4月からは、主にレジ業務を担うグリーティング部門主任の女性約270人にも完成品を食べてもらうことにした。彼女たちは、売り場で最も力を持ち、それぞれ最大50人以上の女性従業員たちを束ねる“親玉”だ。消費者との接点も多い。「今まで男性の店長や主任に食べてもらっていたが、成果につながらなかった。彼女たちの口コミ効果や現場の意見収集力に期待をかけている」(村岡部長)。
季節限定商品も、「どんな味がいい?」と周囲の女性に聞きまわって決定したフレーバーだ。
この1年間では、4月に出た「カシスミルク」と「マンゴー」の他、6月発売の「ピーチ」と「日向夏」、9月発売の「チーズ&ラ・フランス」と「和栗」、12月発売の「いちごのレアチーズ」と「りんご&シナモンバニラ」が登場。今年も同時期に同じフレーバーを出していく予定だという。
夫は、いま出回っている「カシスミルク」を一口食べた瞬間、「ウマッ!」と叫んでいた。カシスの酸味とミルクの甘みのバランスが絶妙なのだ。昨年、限定商品の中で最も人気の高かったという「マンゴー」も素材の味が濃い。他のフレーバーも期待大である。
価格は、168円(税抜)だ。PBアイスの開発は、大手メーカーや卸業者に依頼するのが一般的だが、製造は下請けに委託されることが多く中間マージンが発生するという。そこで、同社はOEM専門メーカーに直接交渉を持ちかけた。17社に声がけし、ようやく1社とタッグを組むことができ、この価格に抑えての開発が実現したそうだ。
適当に100円前後のアイスを買うと失敗率が高いので、懐が痛むと思いつつもつい「ハーゲンダッツ」ばかり買う筆者。そんなアイスの素人だが、このクオリティと豊富な種類で税込200円を切る「プレモ」は、「断然買い!」だと感じている。今後、基本はさっぱり系「プレモ」、贅沢したいときは濃厚系「ハーゲンダッツ」を買うことにしようと思っている。
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