「ステーキブーム」の裏側にある意外な新潮流 日本人が牛肉に求め始めたあの味と食感

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

口コミを中心としたグルメ情報サイト「食べログ」で探すと2000店以上が見つかるなど、今、「1人で行けるステーキ店」がにわかに人気だ。ペッパーフードサービスが取り組んでいる「いきなりステーキ」。立ち食いでステーキとワインが楽しめるというスタイルが好評で、東京都内の20数店を中心に千葉、神奈川、大阪、仙台などにもジワジワと店舗網を広げている(2015年3月末)。

そんな話題の「1人ステーキ」業態に3月下旬、また話題の店が東京・六本木にオープンした。その名は『ザ・ステーキ六本木』。「シンプルにただ肉を食う!ライオンのように肉を喰らう!!」がコンセプトで、頑張った自分へのご褒美に、疲れやストレスがたまっているときに、心ゆくまでがっつりと肉を喰らいつける、お一人様大歓迎のステーキハウスだ。

食べればランクが上がる?

1ポンド(450g)の価格は3700円(税込み、ライス大盛りサービスあり)などのメニューがあり、「マイポンドレコード」なる、食べた肉の量が自分の「ポンドカード」に記録され、さらにランキング形式で店舗ホームページ上に公開される。食べれば食べるほどランクが上がる面白さも兼ね備えている。

ウッド調の落ち着いた内装と、熱々の調理がライブ感覚でカウンターの目の前に広がる雰囲気、そして翌朝6時まで営業という営業時間の長さも相まって、オープン以来、連日盛況だ。

実は今、巷は「肉ブーム」。今年も4月24日~5月6日の期間に駒沢オリンピック公園で、第3回肉フェスが開催される。しかもゴールデンウィークには幕張と横須賀でも同時開催され、かなりの盛況が期待される。

一方で、この肉ブームを支えているのが“脱・霜降り”という流れ。国産A5ランクの高級牛肉、いわゆる霜降りを好んで味わってきた日本の牛肉シーンが、今、変革の岐路にある。

次ページもう一つの流れとは?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事