と、決意して取材に出かけたら、何と「濃厚系」が新登場するというではないか。それが、前述の「プレミアムプレモ」である。「バニラ」と「プリン」、いずれも原料にこだわり添加物は使用していないという(「バニラ」は香料も不使用)。
「濃厚系」投入で、若い世代にもヒットの予感?
「バニラ」の乳製品はすべて北海道産で、マダガスカル産のバニラビーンズがたっぷり。乳脂肪分16%(ちなみにハーゲンダッツは15%)というだけあり、コクがあって贅沢な気分に浸れる。
「プリン」は、北海道産の牛乳と生クリーム、黒富士農場の卵などを使用。筆者は特にキャラメルソースのちょっぴりほろ苦いオトナな味わいに魅了された。定番の「プレモ」とは違うこの濃厚さ、若い世代にもヒットしそうな予感である。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/570/img_9f61d66e1ed37b647332c11f45e73197463615.jpg)
さらに、食べきれない時は外蓋をして後でまた食べる女性が多いそうで、「プレミアムプレモ」にはシール状の内蓋だけでなく、常々要望のあった「外蓋」もつけた。「外蓋って高いんですけど、『女性に逆らわない』がコンセプトなので苦労してつけました」と、村岡部長は笑う。
「いいものを作ろう」とこだわった自信作のため価格は上がってしまったが、それでも198円(税抜、1個122m)だ。価格と量ではハーゲンダッツの272円(同、1個110ml)よりお得。原料高騰で各社のアイスが値上がりする中、「プレモ」は味もよくコスパはかなり高いように思う。少なくとも、筆者は濃厚系が食べたいときもしばらく「プレモ」に手が伸びるような気がする。
同社は、2013年2月にTカードを全店に導入して以来、購買データを開発や販促に生かしているが、今回も新商品発売に伴いキャンペーンを実施する。「プレモ」購入者にTポイントのボーナスポイント20ポイント(20円引き)を付与(4月15日~5月19日)、また、「ハーゲンダッツ」購入者に「プレモ」の割引クーポンを出す予定だ。これを機に、高級アイスの食べ比べをしてみるのも楽しいかもしれない。
※「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」と「食品、添加物等の規格基準」によれば、アイスクリームは、乳固形分15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)、アイスミルクは、乳固形分10.0%以上(うち乳脂肪分3.0%以上)、ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)、これ以外のものは氷菓とされている。これに従い、「バニラ」「いちごのレアチーズ」「プレミアムプレモ二種」はアイスクリーム、「マンゴー」「ピーチ」「日向夏」は氷菓、それ以外はアイスミルクとなっている。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら