ツボの押し方は簡単だ。
①薬指の爪の下の側面にある「関衝(かんしょう)」というツボを意識して、反対側の親指と人さし指で薬指の両側をつまむ。
②ゆっくり息を吐きながら押して、息を吸いながら離す。
③それを7~8回繰り返す。
たったこれだけで、交感神経が優位になり、食欲を抑えるだけでなく、代謝も活発になるそうだ。
「もうひとつ、小指の爪の下の側面にある『小沢(しょうたく)』というツボは、小腸の働きと関係しています。副交感神経が優位になって、栄養を吸収しすぎる小腸の働きを抑えるには、このツボが効果的です。小指の爪の両側面を親指と人差し指でつまみ、ゆっくり息を吸いながら押し、息を吐きながら離すと良いでしょう。薬指のツボとは、息の吸い方と吐き方を逆になります。これを7~8回繰り返してみてください」(福辻院長)
靴下の上から、足の親指も押してみよう
食欲は、副交感神経が優位になるだけでなく、肝機能が弱まっているときにも増すことがある。東洋医学では、「肝」はエネルギー代謝や自律神経の調節などに関わり、「肝」が衰えると、食欲が増すそうだ。
「東洋医学の肝の意味は、西洋医学の肝機能よりも、広い意味を持っています。暴飲暴食したり、スイーツ系などをたくさん食べると、肝が衰えて、同時にシーソーのように消化器系の働きが活発になるのです。そのため、食欲を感じやすくなります」(同)
現代社会には、食生活の乱れや寝不足、ストレスなど、「肝」が衰えやすい状況がたくさんあるという。その証が、顔色が青味かかってくすみ、爪の色も悪く割れやすく、視力も衰えてイライラするといった症状が出やすい。
アルコールを飲まなくても、肝は衰える。それを解消するのが、足の親指のツボだ。
①足の親指の爪の下の内側の側面にある「太敦(たいとん)」のツボをゆっくり息を吐きながら押す。
②息を吸いながら離す。③これを7~8回繰り返す。
「靴下の上から押しても効果はありますので、職場でイライラしたときや、食事の前、寝る前などに押してみてください」(同)
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